「第96回春陽展」 大阪展は、天王寺公園の中にある大阪市立美術館で開催されました。
- 2019年6月4日(火)~9日(日) 大阪市立美術館 地下展覧会室(大阪・天王寺)
東京の本展に始まり、名古屋展ときまして、最後のオオトリ「大阪展」の様子をご紹介します。
JR「天王寺駅」から歩いて、大阪市立美術館の「春陽展」へ
近くのJR「天王寺駅」から歩いて向かいました。
大阪市立美術館は天王寺公園の中にあるので公園内に入っていくと、バス乗り場にバス2台が止まっていて、そこには中学生らしき修学旅行の集団がバスから降りてきていました。さらに進んでいくと、公園内には「てんしば」と呼ばれる大きな芝生広場があって、芝生に寝転んで休んでいる方もいましたが、10数人ほどの方がヨガしてました。
ところで、大阪市立美術館は、春陽展が開かれる少し前の5月まで特別展「フェルメール展」(2019年2月16日~5月12日)が行われてました。
ヨハネス・フェルメールは、「真珠の首飾りの少女」(青いターバンの少女)も有名です。フェルメールの作品で残っている35点のうち、6点が大阪展に展示されました。大阪の前にあった東京・上野の森美術館で開かれた東京展の方は、「日時指定入場制」というチケットだったらしいですが、日時が指定されていても結局入場するために並ぶこともあったそうです。大阪展は日時指定ではありませんでしたが、約3ヶ月間の開催期間で約54万人とはフェルメール大人気です。
さて、春陽展の話に戻します。
天王寺駅から約10分ちかく歩いて、大阪市立美術館にようやく到着しました。
建物の正面玄関は「日展」の赤い看板が掲げられていて、春陽展の他に「日展」が開催中でした。
早速、階段を上がって館内に入ってみると、すぐに受付でした。この受付を通らないと、中に入れないようになっています。
何か変です。
「これ日展ですか?」と聞いてみると、受付の方が「はい」と答えられました。
この時点で状況を察して、「春陽展は?」ってさらに聞くと、「春陽展の会場は地下です。」と日展受付の方からの回答。正面玄関から地下へは行けないみたいです。
一旦オモテに出て、正面玄関の右にあるスロープを通り、地下の春陽展会場へ向かいました。
大阪市立美術館の地下展覧会室で開催
階段を下って、地下展覧会室にようやく着きました。
春陽展は、第3室・第4室の2部屋です。入場料は一般700円(小中高大生は無料)。いつものように招待券を入口でお渡しして、今回も出品目録をもらいました。
あとで知りましたが、外国人の方は入場無料なんですね。おひとり外国人の方をみかけましたよ。
第96回春陽展 脇田六瓶の作品「あそぶ2019-3」
脇田六瓶の作品は、部屋数が少ないのですぐに発見できて、第4展覧会場の入口付近に展示でした。
- タイトル :あそぶ2019-3
- 製作年 :2019年
- サイズ :F100号
- 技法・材質:油彩・キャンバス
2019年の「第96回春陽展」を振り返って
2019年の「第96回春陽展」は、大阪で終わりです。
本展が4月17日から29日まで、東京・六本木の国立新美術館でした。ちょうど平成最後の春陽展で、国立新美術館の正面入口前には「ガラスの茶室 – 光庵」という全部ガラスで出来ている茶室の作品が登場しました。この「ガラスの茶室」は約2年間展示予定らしいですが、“インスタ映え”スポットとしてハッシュタグ「#ガラスの茶室」で、インタグラムにいろいろと写真がのっています。
東京展の次は、新しい時代の令和となって最初の春陽展が名古屋展で、あたしく全館リニューアルオープンした愛知県美術館ギャラリーで5月21日から26日までおこなわれました。開催期間中は5月にしてはめずらしく気温30度を超えるような日が続き、昨年の猛暑を思い起こし予感させる暑さでした。(今年の夏も暑いのでしょうか…)
最後オオトリの大阪展と巡回しました。
この記事で3つの会場をぜんぶ紹介しましたので、これでコンプリートです!
次は、11月に「中部春陽2019年展」が名古屋市博物館ギャラリーで予定されています。