令和初!愛知県美術館での「第96回春陽展」名古屋展(2019年)

第96回春陽展・名古屋展(2019年) 展覧会・個展

2019年の「第96回春陽展」名古屋展が、繁華街の栄(さかえ)にあります愛知県美術館ギャラリーで開催されました。

  • 2019年5月21日(火)~26日(日) 愛知県美術館ギャラリー(名古屋市・栄)

開催期間の後半は、5月にしては異常に気温も上がって、名古屋4日連続の気温30度を超える真夏日を記録した暑い中で、令和になって初めての春陽展・名古屋展でした。

愛知芸術文化センター8階のギャラリーで開催

2019年4月に全館リニューアル・オープンした愛知芸術文化センター8階の愛知県美術館ギャラリーA室からI室で、春陽展・名古屋展でした。

8階ギャラリーは、他にJ1室「NSG彫刻展」とJ2室では洋画・工芸の「第20階アートミラ’21展」、10階の愛知県美術館の方は、6月23日まで開催されいるリニューアル・オープン記念・企画展「アイチアートクロニクル1919-2019」でした。

第96回春陽展・名古屋展(2019年)

入場料は、一般900円(小中高大生は無料)ですが、あらかじめ持参したチケットを入口でお渡しして、出品目録をもらいました。

第96回春陽展・名古屋展(2019年) 出品目録
第96回春陽展・名古屋展(2019年) 出品目録

第96回春陽展 脇田六瓶の作品「あそぶ2019-3」

脇田六瓶の作品は、ギャラリーB室に展示でした。

  • タイトル :あそぶ2019-3
  • 製作年  :2019年
  • サイズ  :F100号
  • 技法・材質:油彩・キャンバス
第96回春陽展・名古屋展(2019年) 脇田六瓶の作品
第96回春陽展・名古屋展(2019年) 脇田六瓶の作品
第96回春陽展・名古屋展(2019年) 脇田六瓶の作品

東京展と比べると名古屋展は作品数が絞られていますので、2段つりもありませんでした。

第96回春陽展・名古屋展(2019年) 会場内
第96回春陽展・名古屋展(2019年) 受賞者一覧
第96回春陽展・名古屋展(2019年) 会場内

会場内には、「春陽会の歴史」というポスター掲示がありました。

1922(大正11)年、春陽会は、日本美術院を離れた小杉未醒、足立源一郎、倉田白羊、長谷川昇、森田恒友、山本鼎に梅原龍三郎を加えた7名で創立されました。また、このときに石井鶴三、今関啓司、岸田劉生、木村荘八、中川一政、萬鉄五郎等が客員として参加しています。
1923(大正12)年には、早くも第1回展が上野竹之台陳列場で開催されています。やがて、岸田劉生、梅原龍三郎等は会を去りましたが、会場も東京府美術館(現東京都美術館)へと変わり、しだいに「優雅で文人画風」と評される春陽会の作風も定着して行きました。
1928年(昭和3)年には、長谷川潔の入会を得て「版画室」が新設され、また、昭和10年代には岡 鹿之助、三雲祥之助、高田力蔵等、欧州からの帰朝者を新たに迎え、清新にして典雅な雰囲気がもたらされたのも特筆すべき出来事でした。
戦時中は一時の中断を余儀なくされましたが、1947(昭和22)年より公募点として復活。版画の駒井哲郎をはじめ多くのすぐれた作家を集め、「絵画」「版画」ふたつの部を持つ有力な美術団体として今日にいたっています。また、若い世代を中心に、新たな造形意識に立った作品が多く見られるようになったのも、春陽会の近来の動向として注目されています。

最後は「大阪市立美術館」

「第96回春陽展」は、東京展・名古屋展を終えまして、最後は大阪展です。
大阪は、大阪市立美術館ですので、よろしくお願いします。

  • 2019年6月4日(火)~9日(日) 大阪市立美術館