今は「ある病院」に飾られている脇田六瓶の作品

県立多治見病院 脇田六瓶の作品 作品紹介

脇田六瓶の作品が、今も「岐阜県立多治見病院」(多治見市)の病院ロビーに飾られていました。
今回は、その様子をご紹介します。

JR多治見駅から歩いて「岐阜県立多治見病院」へ

脇田六瓶の作品がある「岐阜県立多治見病院」は、岐阜県の多治見市にある病院です。
多治見市は、2007年に日本国内の最高気温記録(当時)となる40.9℃を観測し、いまでは埼玉県熊谷市のように夏場はとても暑いことで度々ニュースになる街です。

病院の最寄り駅は「JR多治見駅」で、駅南口から歩いて約1.5キロくらいの距離です。
今回は、駅から病院へは徒歩で向かいました。「日本一暑い町」としてアピールしているところですから、夏場に歩いたら大変に危険な多治見ですが、幸いに見に行ったのは11月でしたから、駅から病院まで歩いても少し汗をかく程度で大丈夫!

さて、約1.5キロを駅から歩いて、迷うことなく目的地の病院にたどり着きました。

県立多治見病院 正面玄関
岐阜県立多治見病院

病院の2階受付ロビーに作品がありました

病院の正面玄関から中に入っていき、早速作品を探してみました。

「中央診療棟」「東病棟」「中病棟」「西病棟」など建物がたくさんあって、こちらの病院は徐々に棟が追加されていったようで、中はダンジョン化していて、なかなか簡単には見つかりませんでした。

お目当ての作品は見つからないのですが、探し回る途中に病院内のいろいろな場所に絵画や彫刻・書がありました。その他に、「院内アート」と称して、地元・多治見の方の絵や写真がたくさん廊下に飾ってありました。(「院内アート」は、岐阜県立多治見病院の公式ホームページで見ることができます。)

県立多治見病院 その他の作品
岐阜県立多治見病院 院内の様々な作品

なかなか見つからないので職員さんに聞こうとも思いましたが、病院で「絵を知りませんか?」と聞いてもご迷惑かと思って探し続けました。

正直少しあきらめかけたところで、ずっと探し続けた1階ではなく、中央診療棟の2階で、ようやく作品を発見することができました!

県立多治見病院 脇田六瓶の作品
岐阜県立多治見病院 脇田六瓶の作品
県立多治見病院 2階受付
岐阜県立多治見病院 2階受付

正面入口を入って、総合受付の奥にある階段で1階から2階にあがって、すぐの「2階受付」フロアに作品が飾ってありました。

第67回春陽展 脇田六瓶「母と子のあそび」

この作品は、「第67回春陽展」への出品作品です。

  • 作者   :脇田六瓶
  • タイトル :母と子のあそび
  • 製作年  :1990年3月
  • サイズ  :F120号ヨコ
  • 技法・材質:アクリル+布及び糸をコラージュ・キャンバス裏を使用
  • 発表   :第67回春陽展(1990年)
脇田六瓶の第67回春陽展出展作品

「第67回春陽展」は、平成始め頃の平成2年(1990年)の本展です。当時の春陽展会場は、東京展が上野公園の東京都美術館、名古屋展が今の愛知芸術文化センターに建て替わる前の愛知県立美術館だったようです。

  • 4月23日(月)~5月7日(月) 東京都美術館(上野公園内)
  • 5月27日(火)~6月5日(火) 愛知県立美術館(テレビ塔東)
  • 6月19日(火)~6月24日(日) 大阪市立美術館(天王寺公園)
第67回春陽展画集 脇田六瓶
第67回春陽展画集 脇田六瓶の作品

平成2年(1990年)の春陽展で、この作品を見られた当時の岐阜県立多治見病院関係者の方からご連絡があって、翌年1991年の3月に作品をお渡ししたという経緯です。ですから、もう30年近く前のことです。

作品にキャプションがあると嬉しいです!

最後に、県立多治見病院の関係者がこのページを見ていただけるかは分かりませんが、作品の下にでもタイトルと作者名が書かれた札『キャプション』を付けてもらえると幸いです。
「母と子のあそび」
脇田 六瓶 作