絵を描くための画材のパステル(Pastel)を解説します。
パステルとは ~パステルの特徴~
パステルは、色の元になる粉末の顔料をバインダー(展色剤)とまぜて、棒状に固めた絵具です。筆やパレットを使わずに、そのままパステルを手に持って、気軽に描くことができる画材で人気です。パステルを使って描いた絵は、「パステル画」、「パステル絵画」と呼ばれます。
豊富な色数
パステルは、混色ができない絵具です。油絵具や水杉絵具、アクリル絵具のようなパースト状の絵具のように、パステルはパレットで混ぜて色をつくることができません。色を混ぜることができない絵具なので、たくさんの色数のパステルが用意されています。
「パステルカラー」という言葉を聞いたことがあると思いますが、 原色でなくて、中間色のことを言います。パステルは、パレットで色をつくらないので、豊富な中間色が揃っています。
パステルの保護
特にソフトパステルは大変粉っぽいので、汚さないように保存しないといけないです。そこで、塗ったパステルが絵から落ちるのを防ぐために定着液をスプレーします。ただし、この定着液を使うと、色がわずかに変化しますので注意が必要です。
パステルの種類
パステルは、顔料をバインダーで固めた画材ですが、バインダーの量によって、「ソフトパステル」「ハードパステル」に分かれますが、バインダーの量が少ないほど顔料が多いので、色鮮やかだということになります。
ソフトパステル
ソフトパステルは、バインダーの割合を少なく、やらかめの丸い棒状のパステルです。
- やわらかい線が描けます
- 淡いタッチに仕上がります
- 厚塗りができます
ハードパステル
ハードパステルは、バインダーの割合が多めで、かための四角い棒状のパステルです。色数は、ソフトパステルに比べると一般的に少なめです。
- 線画が描けます
- 四角い側面を使って、幅広く塗れます