絵の具がどのようにして乾くかについて、油絵の具・アクリル絵の具・透明水彩・ガッシュの各種類ごとに、絵の具の乾き方を説明します。
絵の具の乾き方
絵の具は、おおまかに顔料とバインダー(展色剤)から出来ているので、このバインダーの乾き方が、絵の具の乾燥の仕方に影響をします。
バインダーは、別の記事で説明していますので、良かったらこちらも見てみてください。
絵の具の種類を決めている「バインダー(展色剤)」
バインダーって何でしょうか?絵の具を作る際に使われる「バインダー(展色剤)」について解説します。
油絵の具
油絵の具は、乾性油がバインダーです。乾性油は酸素と反応しながら乾燥します。
完全に油絵の具が乾燥するためには、かなりの時間が必要です。
アクリル絵の具
アクリル絵の具のバインダーはアクリル樹脂です。
水が蒸発して乾燥すると同時に、アクリル樹脂が顔料を保護して、耐水性になります。
透明水彩絵の具
透明水彩絵の具は、アラビアゴムがバインダーです。
水が蒸発して乾燥します。乾燥すると、顔料が露出するので発色は良いですが、濡れるとシミになりやすいです。
ガッシュ(不透明水彩絵の具)
ガッシュも、透明水彩絵の具と同じアラビアゴムがバインダーです。
透明水彩絵の具と同じように、水が蒸発して乾燥します。
ガッシュは、顔料濃度が高いので、不透明に見えます。