バインダーって何でしょうか?
書類とかを挟んで使う、あのバインダーではありませんよ!(笑)
絵の具を作る際に使われる「バインダー(展色剤)」について説明します。
バインダー(展色剤)とは
みなさんが絵を描くときに使う絵の具は、色の元になる顔料と今回説明するバインダー(展色剤)、おおまかにいうと、この2つから絵の具は出来ています。
- 顔料
- バインダー(展色剤)
バインダーは、展色剤(てんしょくざい)とも呼ばれます。
バインダーの役割
粉末状態の顔料に水をまぜると粘りのあるペースト状になるので、これで絵を描くことができます。
でも、しばらくしてペースト状だったものが乾いてしまって、また粉末状の顔料に戻ってしまいます。顔料が乾いても粉状にならないようにするためのものが必要です。
そこで、バインダーの登場です。
絵具を作る過程で、顔料にノリの役割をもった材料のバインダーを混ぜられます。
バインダーを練り合わせることで、キャンパスや紙に絵具を定着させます。
絵の具の違いは、バインダー(展色剤)です。
バインダーは、色々な種類があります。
実は、顔料に何のバインダーを混ぜるかによって、「何々絵の具」という種類が決まってきます。
油絵の具
油絵の具は、その名の通り「油」をバインダーを使っています。
油は乾性油というものですが、空気中の酸素によって、ゆっくりと固まっていき乾燥します。
アクリル絵の具
アクリル絵の具のバインダーは、「アクリル樹脂」という合成樹脂です。マヨネーズのように乳化(にゅうか)したアクリル樹脂エマルションを使っています。
水が蒸発して乾燥すると同時にアクリル樹脂が顔料を保護して耐水性になります。
水彩絵の具
水彩絵の具のバインダーは「アラビアゴム」というアカシヤ科の樹木からとれる天然の樹脂です。
水彩絵の具は、透明水彩絵の具と不透明水彩絵の具に分かれますが、バインダーのアラビアゴムが入っている割合によって決まってきます。アラビアゴムが多く入っている濃度が高いものは透明になって、逆に少なくて濃度が低いと不透明となります。